
開発中の「ちょっとした変換」、毎回検索していませんか?
Web開発をしていると、こんな場面が毎日のように訪れます。
- APIレスポンスの JSON を 整形して中身を確認したい
- 認証エラーの原因を探るために JWT のペイロードを覗きたい
- ログに残っている UNIX タイムスタンプを人間が読める日付に変換したい
- 設定ファイルの YAML を JSON に変換して別ツールに食わせたい
- curl コマンドを fetch / requests に書き換えたい
その都度ブラウザで「json 整形」「base64 デコード」と検索し、初めて見るサイトに本番データを貼り付ける——という流れに、小さなストレスと不安が積み重なります。本番のJWTやAPIレスポンスを、信頼できるかわからないサイトに貼っていいのか?
この記事では、Web開発者が毎日使う 17の無料ツール をシーン別に整理して紹介します。すべてZERONOVA LAB の無料ツールで、ブラウザ完結・登録不要・入力データはサーバーに送信されません。
17ツールの全体像 — 5つのシーンで使い分ける
| シーン | ツール数 | 主な用途 |
|---|---|---|
| データを覗く・整形する | 4 | APIレスポンス・認証トークン・URL の中身を読む |
| データ形式を相互変換する | 4 | CSV / JSON / YAML / 大文字小文字 / UNIX時間 の双方向変換 |
| テスト用データを作る | 3 | UUID・正規表現・Cron式 を作って試す |
| コードを比較・検証する | 2 | 差分確認・ハッシュ計算 |
| インフラ・環境を操作する | 4 | curl 変換・パーミッション・IP・User-Agent |
各シーンで「迷ったらこれを開く」一覧として使えるよう、用途と特徴を簡潔にまとめています。
シーン1: データを覗く・整形する(4ツール)
APIレスポンスや認証トークンを「読む」ためのツール群です。本番データを扱うため、サーバー送信のないブラウザ完結が必須です。
JSON整形・検証ツール — APIレスポンスを一発で読める形に
JSON整形・検証ツールは、改行なしの圧縮 JSON をペーストすると、インデント付きで整形して表示します。バリデーション機能でシンタックスエラーの行も特定できます。
こんな場面で使う:
- API のレスポンスを
curlで取得して、{...}の中身を確認したい - 設定ファイル(
package.jsonやtsconfig.json)に書いた値を視覚的に検証したい - ツリービューで深い階層構造を把握したい
Base64 エンコード/デコード — 認証ヘッダーや Data URI の解読
Base64 エンコード/デコードは、Base64文字列を元のテキストに戻したり、逆に画像ファイルを Base64 + Data URI に変換できます。
こんな場面で使う:
Authorization: Basic xxxxxの中身(ユーザー名:パスワード)を確認したい- Basic 認証用に「user:pass」を Base64 にエンコードしたい
- 小さい画像を
data:image/png;base64,...形式で CSS に埋め込みたい
URLエンコード/デコード — クエリパラメータの日本語を可読化
URLエンコード/デコードは、%E6%97%A5%E6%9C%AC のようなパーセントエンコード文字列を元の日本語に戻します。
こんな場面で使う:
- アクセスログに残った URL の
?q=%E3%81%82%E3%81%84の検索ワードを確認したい - 日本語を含む URL を組み立てるときに、エンコード結果を事前確認したい
- URLパースとクエリパラメータの編集を画面上で完結させたい
JWTデコーダー — 認証エラーの原因を画面で確認
JWTデコーダーは、JWT(xxx.yyy.zzz 形式の3部構成)をHeader / Payload / Signature に分解して表示し、有効期限(exp)や発行時刻(iat)を日本語で説明してくれます。
こんな場面で使う:
- 認証エラー(401 / 403)の原因として、トークンの有効期限切れを疑いたい
Authorization: Bearer xxxの中のsubやroleクレームを確認したい- 開発環境で発行された JWT の中身を、ローカルで安全に確認したい
重要: 本番環境の JWT は実在のユーザー識別子を含む個人情報です。ブラウザ完結のツールなら、そのトークンが外部サーバーに送信されることはありません。
シーン2: データ形式を相互変換する(4ツール)
データの「形式を変える」ためのツール群です。設定ファイル間の変換やリファクタリング作業で活躍します。
CSV⇔JSON変換 — Excelデータをコード用フォーマットに
CSV⇔JSON変換は、CSV(Excel から書き出した表データ)を JSON 配列に、または逆方向に変換します。区切り文字(カンマ・タブ・セミコロン)を選択でき、ヘッダー行ありにも対応。
こんな場面で使う:
- マーケ担当から受け取った Excel データを、Web アプリのテストデータとして使いたい
- JSON で管理している商品マスタを、Excel で編集できる形に書き出したい
YAML⇔JSON変換 — GitHub Actions と設定ファイルの行き来
YAML⇔JSON変換は、YAML(GitHub Actions ワークフローや Kubernetes マニフェストで使われる形式)と JSON を相互変換します。
こんな場面で使う:
- GitHub Actions の
workflow.ymlの構造を JSON に直して確認したい - JSON で受け取った設定を、人間が読みやすい YAML に書き直したい
- インデントの崩れた YAML を構文エラーチェックで検証したい
ケース変換 — 命名規則の一括書き換え
ケース変換は、camelCase / snake_case / kebab-case / PascalCase / UPPER_CASE など10種類の命名規則を一括変換します。
こんな場面で使う:
- API レスポンス(
snake_case)を JavaScript のcamelCaseに変換するマッピング表を作りたい - 既存のクラス名を一括リネームしたい
- 環境変数名(
UPPER_CASE)と TypeScript の変数名(camelCase)の対応表を作りたい
複数行モードで、変数名のリストをまとめて変換できるのが便利です。
UNIX時間変換 — ログのタイムスタンプを人間の時間に
UNIX時間変換は、1700000000 のような UNIX タイムスタンプを「2023-11-14 22:13:20 JST」のような日付・時刻に変換します。ミリ秒・タイムゾーン指定にも対応。
こんな場面で使う:
- アクセスログやエラーログに残っている数字(
1700000000123)の時刻を確認したい - JWT の
expクレームを人間の時刻で読みたい - データベースの
created_atカラムの値を可視化したい
シーン3: テスト用データを作る(3ツール)
ゼロから「作る」ためのツール群です。テストデータ生成やパターン検証で使います。
UUID/ULIDジェネレーター — DB主キーを瞬時に発行
UUID/ULIDジェネレーターは、UUID v4 / v7 / ULID を1個〜100個まで一括生成できます。ハイフンなし・大文字オプションあり。
こんな場面で使う:
- テストデータ作成で重複しない ID を100個用意したい
- DB の主キー候補として UUID v7(時系列ソート可能)と ULID を比較検討したい
- API のリクエスト ID やトレース ID のサンプルを発行したい
正規表現テスター — パターンマッチをリアルタイム検証
正規表現テスターは、正規表現とテストテキストを入力すると、マッチ箇所をハイライト表示します。フラグ(g / i / m)の切り替えやマッチグループの確認も可能。
こんな場面で使う:
- バリデーション用の正規表現が、想定通りのパターンだけマッチするか確認したい
- ログから特定のパターンを抽出する正規表現を、本番投入前に検証したい
- 「メールアドレス」「電話番号」「URL」などのよく使うパターンをプリセットから探したい
Cron式ジェネレーター — スケジュールタスクの設定を視覚化
Cron式ジェネレーターは、0 9 * * 1-5(平日 9:00)のような Cron 式を GUI で組み立て、次回実行日時のプレビューを表示します。
こんな場面で使う:
- GitHub Actions の
schedule:トリガーを正しく組みたい - バックアップスクリプトの実行タイミングを cron で設定したい
- 既存の Cron 式が「何時に動くのか」を確認したい
シーン4: コードを比較・検証する(2ツール)
差分や整合性を「比べて検証する」ためのツール群です。
コード差分チェッカー — 修正前後を行単位で並べて確認
コード差分チェッカーは、2つのコードスニペットの差分をシンタックスハイライト付きで表示します。サイドバイサイド / インラインの2モード。
こんな場面で使う:
- AI(Claude / ChatGPT)が提案した修正コードと既存コードの差分を即座に確認したい
- レビュー前に自分のコミットの差分を別ウィンドウで見たい
- 2つの環境(dev / prod)の設定ファイルの違いを確認したい
ハッシュジェネレーター — ファイル改ざん検知と簡易整合性チェック
ハッシュジェネレーターは、テキストやファイルの MD5 / SHA-1 / SHA-256 / SHA-384 / SHA-512 を同時計算します。2つの値を比較するハッシュ比較機能あり。
こんな場面で使う:
- ダウンロードしたバイナリの SHA-256 が公式提供と一致するか確認したい
- 同じ内容の2つのファイルが本当に同一か、ハッシュで照合したい
- API キーや短いシークレットの整合性を比較するときに使いたい
シーン5: インフラ・環境を操作する(4ツール)
サーバー・OS・ネットワークを「設定・調査」するためのツール群です。
curl→コード変換ツール — API テストコードを多言語で生成
curl→コード変換ツールは、curl -X POST -H "..." ... の形式のコマンドを、JavaScript (fetch) / Python (requests) / PHP (curl_exec) / Go (net/http) のコードに自動変換します。
こんな場面で使う:
- API ドキュメントの curl サンプルを、自分のプロジェクトの言語に書き換えたい
- 取得した curl コマンドを、テストコードや実装にそのまま組み込みたい
- 複数の言語で同じ API リクエストを試したい
chmod計算機 — UNIX パーミッションの数値と記号を相互変換
chmod計算機は、chmod 755 のような8進数表記と rwxr-xr-x のシンボリック表記を、GUI のチェックボックスで相互変換できます。
こんな場面で使う:
- SSH の
~/.ssh/id_rsa(600必須)の権限を確認・修正したい - Web サーバーのディレクトリ権限(
755/644)を正しく設定したい - パーミッションエラーの原因を切り分けるときに、現在の権限を可視化したい
IPアドレス確認ツール — グローバル IP の確認と VPN 検出
IPアドレス確認ツールは、現在の接続元のグローバル IP(IPv4 / IPv6)と、VPN / プロキシ使用の検出結果を表示します。
こんな場面で使う:
- VPN 接続が正しく機能しているか確認したい
- IP 制限のかかったサービスにアクセスする前に、現在の IP を確認したい
- IPv6 接続の有無を確認したい
User-Agent解析ツール — UA 文字列から OS・ブラウザを特定
User-Agent解析ツールは、Mozilla/5.0 (...) ... の User-Agent 文字列から OS・ブラウザ・エンジン・デバイス種別を解析します。
こんな場面で使う:
- アクセスログの UA 文字列から、どのブラウザからのアクセスか特定したい
- 「特定のブラウザでだけ起きる不具合」の調査で、UA 判定を検証したい
- ボットアクセスを判別したい
ワークフロー別の組み合わせ
実際の開発では、複数のツールを連携して使う場面が多いです。
| ワークフロー | 使うツール | 順番 |
|---|---|---|
| API デバッグ | JWTデコーダー → JSON整形 → UNIX時間変換 | 認証確認 → レスポンス確認 → タイムスタンプ可視化 |
| GitHub Actions の設定 | YAML⇔JSON変換 → Cron式ジェネレーター → ハッシュ生成 | 構文確認 → スケジュール設定 → アーティファクト整合性 |
| AI 提案コードのレビュー | コード差分チェッカー → ケース変換 → 正規表現テスター | 差分確認 → 命名規則統一 → パターン検証 |
| API テストコード作成 | curl→コード変換 → UUID生成 → JSON整形 | リクエスト生成 → テストデータ生成 → レスポンス検証 |
| サーバー設定の確認 | chmod計算機 → IPアドレス確認 → User-Agent解析 | 権限確認 → ネットワーク確認 → アクセス元判別 |
なぜ「ブラウザ完結」が開発者に重要か
開発者向けツールでは、入力データがサーバーに送信されないことが信頼性の核です。
- 本番のJWTやAPIレスポンスには、ユーザーの個人情報や認証情報が含まれる
- 設定ファイルの YAML / JSON には、社内のサーバー構成や API キーが含まれることがある
- 正規表現のテストパターンには、想定する個人情報の形式(メールアドレス・電話番号)が含まれる
紹介した17ツールは、すべてJavaScript でブラウザ内処理が完結しており、入力データが ZERONOVA LAB のサーバーやその他外部サービスに送られることはありません。HTTPS で配信しているため、通信経路の盗聴リスクもありません。
開発者向けツールを選ぶときは、必ず「データはサーバーに送信されません」と明記されているかを確認してください。明記されていない場合は、本番データの貼り付けは避けるのが安全です。
まとめ
Web開発者が毎日使う 17の無料ツール をシーン別に紹介しました。
- データを覗く・整形する: JSON整形 / Base64 / URLエンコード / JWTデコーダー
- データ形式を相互変換する: CSV⇔JSON / YAML⇔JSON / ケース変換 / UNIX時間
- テスト用データを作る: UUID/ULID / 正規表現テスター / Cron式ジェネレーター
- コードを比較・検証する: コード差分 / ハッシュジェネレーター
- インフラ・環境を操作する: curl→コード変換 / chmod計算機 / IPアドレス確認 / User-Agent解析
すべてブラウザ完結・登録不要・本番データ送信なし。ブックマークしておけば、開発中の「ちょっとした変換」で検索する手間がなくなります。
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Zeronova(呑名 健造)
PdM × AI-Native Builder × Senior UX × Civic Tech
BtoB/BtoC双方で19年以上の PdM 経験を持つ開発者。フリーランス・副業クリエイターが本業に集中できるツールを開発。