公開してから「あ、これ確認してなかった」は避けたい
Webサイトやブログ記事を公開した直後に問題が見つかるのは、よくある失敗です。
- SNSでシェアしたら画像が表示されない
- 公開したページにリンク切れが3件もあった
- モバイルで表示が異常に遅く、ユーザーが離脱している
- セキュリティヘッダーが未設定で、脆弱性を指摘された
- 画像が最適化されておらず、Core Web Vitals のスコアが低い
これらの問題は、公開前に10分のチェックで防げます。
この記事では、Webサイト・ブログ記事の公開前に確認すべき10のポイントと、それぞれを無料ツールで効率的にチェックする方法を紹介します。
10のチェックポイント概要
基本チェック(5項目)
| # | チェック内容 | 確認すること | ツール |
|---|---|---|---|
| 1 | リンク切れ | ページ内のリンクが全て正常か | リンク切れチェッカー |
| 2 | 表示速度 | Core Web Vitalsが基準値を満たすか | ページ速度チェッカー |
| 3 | OGP表示 | SNSシェア時に正しく表示されるか | OGPチェッカー |
| 4 | Xカード | X(Twitter)でカードが適切に表示されるか | Xカードプレビューアー |
| 5 | 見出し構造 | H1-H6の階層が正しいか | 見出し抽出ツール |
品質強化チェック(5項目)
| # | チェック内容 | 確認すること | ツール |
|---|---|---|---|
| 6 | alt属性 | 画像のalt属性が適切に設定されているか | alt属性チェッカー |
| 7 | セキュリティ | HTTPセキュリティヘッダーが設定されているか | セキュリティヘッダーチェッカー |
| 8 | キャッシュ | ブラウザ・CDNキャッシュが適切か | キャッシュヘッダーチェッカー |
| 9 | リダイレクト | リダイレクトチェーンに問題がないか | リダイレクトチェッカー |
| 10 | 画像最適化 | 画像のフォーマット・サイズが適切か | 画像最適化チェッカー |
チェック1: リンク切れの確認
なぜ確認が必要か
リンク切れはSEOとユーザー体験の両方にダメージを与えます。
- Googleの評価低下: リンク切れが多いサイトは品質が低いと判断される
- PageRankの損失: 内部リンクのリンク切れはPageRankの流れを遮断する
- ユーザーの離脱: 404ページに遭遇したユーザーの多くはサイトを離れる
記事内のリンクは、参照先ページのURL変更やサービス終了によって、いつの間にか切れていることがあります。
チェック手順
リンク切れチェッカーにページのURLを入力すると、ページ内のすべてのリンクを抽出し、ステータスコードを確認します。

Step 1: 公開予定ページのURLを入力する(ステージング環境のURLでも可)
Step 2: 結果一覧で 404(Not Found)や 0(接続失敗)のリンクがないか確認する
Step 3: 問題のあるリンクを修正し、再チェックする
判断基準
| ステータス | 対応 |
|---|---|
| 200 | 問題なし |
| 301 | 動作はするが、リダイレクト先のURLに更新推奨 |
| 403 | WAFの誤検知の可能性あり。ブラウザで直接アクセスして確認 |
| 404 | 要修正: リンク先が存在しない |
| 0 | 要修正: URLの記述ミスまたはサーバー停止 |
チェック2: ページ表示速度の計測
なぜ確認が必要か
ページの表示速度はGoogleのランキングシグナルです。とくにモバイルでの速度が重要で、Core Web Vitals(LCP・CLS・INP)が基準値を下回るとSEO的に不利になります。
新しいページを公開する前に、重い画像やスクリプトがパフォーマンスを劣化させていないか確認しましょう。
チェック手順
ページ速度チェッカーにURLを入力するだけで、Google PageSpeed Insights APIを使ったパフォーマンス分析結果が確認できます。

Step 1: ページのURLを入力し、モバイルのスコアを確認する
Step 2: スコアが50未満(赤)の場合、LCP・CLS・INP のどれが悪いか特定する
Step 3: 画像の最適化やJS遅延読み込みなど、該当する対策を実施する
最低基準
| 指標 | 目標値 |
|---|---|
| パフォーマンススコア | モバイル50以上(できれば70以上) |
| LCP | 2.5秒以下 |
| CLS | 0.1以下 |
画像が重い場合は画像フォーマット変換でWebPに変換し、画像リサイズツールで適切なサイズに調整すると効果的です。
詳しい改善方法はWebサイトの表示速度を改善する方法で解説しています。
チェック3: OGP表示の確認
なぜ確認が必要か
公開直後にSNSでシェアしたとき、OGP画像が表示されない・意図しない画像が表示されるのはよくあるトラブルです。原因の多くは og:image の設定ミスやURLの誤りです。
チェック手順
OGPチェッカーにURLを入力すると、X・Facebook・LINEでの表示プレビューをまとめて確認できます。

Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: 以下の項目が正しく設定されているか確認する
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
og:title | ページタイトルが正しいか |
og:description | 説明文が途切れていないか(120文字程度が目安) |
og:image | 画像が正しく表示されるか |
og:url | 正しいURLが設定されているか |
Step 3: 問題があればメタタグを修正する。メタタグの一括生成にはメタタグジェネレーターが便利
OGP画像の作成方法やサイズの推奨値については、SNS投稿に最適なOGP画像の作り方で詳しく解説しています。
チェック4: X(Twitter)カードの表示確認
なぜ確認が必要か
Xは最も拡散力が高いSNSの一つです。記事を公開してXでシェアしたとき、カード形式で表示されるかどうかはクリック率に直結します。
OGPチェッカーでも概要は確認できますが、Xのカード表示にはX独自のルールがあるため、専用ツールでの確認を推奨します。
チェック手順
XカードプレビューアーにURLを入力すると、Xのタイムライン上での表示をプレビューできます。
Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: Summary Card と Summary Large Image の両方のプレビューを確認する
Step 3: 以下の点をチェックする
- タイトルが適切に表示されているか
- 説明文が切れていないか
- 画像がカード内に正しく収まっているか
twitter:cardがsummary_large_imageに設定されているか(ブログ記事の場合)
OGPチェッカーとの使い分け
| 場面 | 推奨ツール |
|---|---|
| 全SNSの一括確認(初回チェック) | OGPチェッカー |
| Xでの表示を重点的に確認 | Xカードプレビューアー |
チェック5: 見出し構造のチェック
なぜ確認が必要か
見出しタグ(H1〜H6)の階層構造は、検索エンジンがページのコンテンツ構造を理解するために使用します。
よくある問題:
- H1タグが複数存在する
- H2の次にH4が来ている(H3を飛ばしている)
- H1タグが存在しない
- 見出しの階層が深すぎる
チェック手順
見出し抽出ツールにURLを入力すると、ページの全見出しをツリー形式で表示し、問題を自動検出します。
Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: ツリー表示で階層構造を確認する
Step 3: 警告がある場合、対応するHTMLの見出しタグを修正する
チェック基準
| 項目 | OK | NG |
|---|---|---|
| H1の数 | 1つ | 0または2以上 |
| 階層の順序 | H1→H2→H3 | H1→H4(H2,H3を飛ばす) |
| H2の数 | 2〜8程度 | 1つ(構造化不十分)、10以上(冗長) |
チェック6: alt属性の確認
なぜ確認が必要か
画像の alt 属性は、検索エンジンが画像内容を理解するためと、スクリーンリーダーによるアクセシビリティ確保の2つの理由で重要です。alt属性が未設定の画像はGoogle画像検索にインデックスされず、WCAG 2.1の基準も満たせません。
チェック手順
alt属性チェッカーにURLを入力すると、ページ内の全画像を抽出し、alt属性の設定状況を自動分類します。
Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: 画像一覧で「未設定」の画像がないか確認する
Step 3: 情報を伝える画像にはalt属性を追加し、装飾目的の画像には alt="" を設定する
判断基準
| 分類 | 対応 |
|---|---|
| 適切に設定 | 対応不要 |
空のalt(alt="") | 装飾画像であれば対応不要 |
| 未設定 | 要修正: 説明テキストを追加 |
チェック結果はCSVでダウンロードでき、納品前のSEO監査レポートとして活用できます。
チェック7: セキュリティヘッダーの確認
なぜ確認が必要か
XSS(クロスサイトスクリプティング)やクリックジャッキングなどの攻撃を防ぐために、HTTPセキュリティヘッダーの設定が必要です。Googleはセキュリティを重視しており、間接的にSEO評価にも影響します。
チェック手順
セキュリティヘッダーチェッカーにURLを入力すると、6つの重要なセキュリティヘッダーを検査し、100点満点でスコアリングします。
Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: 各ヘッダーのステータス(設定済み/未設定/警告)を確認する
Step 3: スコアが80点未満の場合、以下の簡単なヘッダーから設定を始める
優先的に設定すべきヘッダー
| ヘッダー | 設定値 | 効果 |
|---|---|---|
| X-Content-Type-Options | nosniff | MIMEスニッフィング防止 |
| X-Frame-Options | DENY | クリックジャッキング防止 |
| Referrer-Policy | strict-origin-when-cross-origin | リファラー漏洩防止 |
CSPは設定が複雑なため、まず上記3つから対応するのが現実的です。
チェック8: キャッシュヘッダーの確認
なぜ確認が必要か
キャッシュ設定はページの表示速度に直結し、Core Web Vitals(特にLCP)に大きく影響します。Cache-Controlが未設定の場合、ブラウザのキャッシュ動作が不安定になります。
チェック手順
キャッシュヘッダーチェッカーにURLを入力すると、ブラウザキャッシュとCDNキャッシュを個別にスコアリングします。
Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: ブラウザキャッシュスコアとCDNキャッシュスコアを確認する
Step 3: スコアが40点未満の場合、Cache-Controlヘッダーの追加を検討する
スコアの目安
| スコア | 評価 |
|---|---|
| 70点以上 | 良好 |
| 40〜69点 | 部分的に設定済み |
| 40点未満 | 要改善: キャッシュがほぼ効いていない |
CDNを利用している場合は、CDNの管理画面でキャッシュポリシーを確認してください。
チェック9: リダイレクトチェーンの確認
なぜ確認が必要か
URL変更やHTTPS化の過程でリダイレクトが積み重なると、チェーンが長くなって表示速度が低下します。5ホップ以上でGoogleがクロールを中断する可能性もあります。
チェック手順
リダイレクトチェッカーにURLを入力すると、リダイレクトチェーンを最大10ホップまで追跡し、フローチャート形式で可視化します。
Step 1: サイトの主要なURLを入力する
Step 2: フローチャートでリダイレクト経路と各ホップのステータスコードを確認する
Step 3: 3ホップ以上のチェーンがあれば、中間ホップを削除して短縮する
注意すべきパターン
| パターン | リスク |
|---|---|
| 3ホップ以上 | 速度低下、クロールバジェット浪費 |
| リダイレクトループ | ページが表示されない |
| HTTPS→HTTPダウングレード | セキュリティリスク |
| 302で恒久移転 | PageRankが引き継がれない → 301に変更 |
リダイレクトの詳しい設定方法は .htaccessリダイレクト設定の完全ガイドで解説しています。
チェック10: 画像最適化の確認
なぜ確認が必要か
画像はWebページで最も容量が大きい要素です。最適化されていない画像はLCP(最大コンテンツ描画)を悪化させ、width/height属性の欠如はCLS(レイアウトシフト)の原因になります。
チェック手順
画像最適化チェッカーにURLを入力すると、ページ内の画像を最大100枚スキャンし、4つの観点でスコアリングします。
Step 1: ページのURLを入力する
Step 2: ファイルサイズ、フォーマット(WebP/AVIF)、lazy loading、width/height のスコアを確認する
Step 3: 「WebP未対応」「サイズ過大」「width/height未設定」の画像を優先的に修正する
チェック項目
| 項目 | 影響 | 目標 |
|---|---|---|
| モダンフォーマット | 転送サイズ30〜50%削減 | WebPまたはAVIF対応 |
| ファイルサイズ | LCPの遅延 | 1枚あたり200KB以下 |
| lazy loading | 初期読み込み速度 | ファーストビュー外の画像に設定 |
| width/height | CLS防止 | 全画像に寸法属性を指定 |
画像のフォーマット変換には画像フォーマット変換、リサイズには画像リサイズツールが便利です。
さらに踏み込んだ検査: robots.txtやサイトマップの設定はサイト設定チェッカーで、JSON-LD構造化データの検証は構造化データチェッカーで確認できます。これらのツールの使い方はSEO・サイト検査ツール17選完全ガイドで詳しく解説しています。
公開前10分チェックリスト
上記の10項目を、公開のたびに確認するためのまとめです。
基本チェック(5分)
- リンク切れチェッカーで404リンクがないことを確認
- ページ速度チェッカーでモバイルスコア50以上を確認
- OGPチェッカーでog:title / og:image / og:descriptionを確認
- XカードプレビューアーでSummary Large Imageの表示を確認
- 見出し抽出ツールでH1が1つ、階層飛びなしを確認
品質強化チェック(5分)
- alt属性チェッカーで未設定のalt属性がないことを確認
- セキュリティヘッダーチェッカーでスコア80点以上を確認
- キャッシュヘッダーチェッカーでキャッシュが有効になっていることを確認
- リダイレクトチェッカーでチェーンが3ホップ以内であることを確認
- 画像最適化チェッカーでWebP対応・width/height設定を確認
この10項目は10分程度で完了します。公開後のトラブルを防ぐ習慣として、ワークフローに組み込むことをおすすめします。
まとめ
Webサイト・ブログ記事の公開前に確認すべき10のポイント:
基本チェック:
- リンク切れ → リンク切れチェッカー
- 表示速度 → ページ速度チェッカー
- OGP表示 → OGPチェッカー
- Xカード → Xカードプレビューアー
- 見出し構造 → 見出し抽出ツール
品質強化チェック: 6. alt属性 → alt属性チェッカー 7. セキュリティヘッダー → セキュリティヘッダーチェッカー 8. キャッシュ設定 → キャッシュヘッダーチェッカー 9. リダイレクト → リダイレクトチェッカー 10. 画像最適化 → 画像最適化チェッカー
SEOの技術設定をさらに詳しく知りたい方は、Web制作者のためのSEO・サイト検査ツール17選完全ガイドで17ツールの使い方を網羅しています。
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BtoB/BtoC双方で19年以上のPdM経験を持つ開発者。フリーランス・副業クリエイターが本業に集中できるツールを開発。