PDFをページめくり付きデジタルカタログに変換する方法

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紙のパンフレットやチラシ、ポートフォリオをPDFにしたものの、「Webサイトに埋め込むとただのPDFリンクになってしまう」「クライアントに見せるときにもう少し見栄えよくしたい」と感じたことはありませんか?

PDFリンクを貼るだけでは、閲覧者はダウンロードして別アプリで開く必要があります。離脱率が高くなる原因です。一方、ページめくりアニメーション付きのデジタルカタログに変換すれば、ブラウザ上でそのまま閲覧でき、紙のカタログをめくるような体験を提供できます。

この記事では、PDFや画像をデジタルカタログ(フリップブック)に変換し、Webサイトに埋め込むまでの手順を解説します。

デジタルカタログが効果的な場面

デジタルカタログは「視覚的に見せたいドキュメント」に向いています。

用途具体例メリット
会社案内・パンフレット企業概要、サービス紹介PDF配布よりも閲覧率が高い
飲食店メニューランチメニュー、ドリンクリストQRコードからスマホで直接閲覧
フリーランスのポートフォリオ制作実績、デザインカタログクライアントへのプレゼンで印象的
不動産物件資料間取り図、物件写真集内見前の事前確認に便利
イベント・展示会資料製品カタログ、展示ブース案内会場でスマホからすぐ閲覧

デジタルカタログ作成の手順

Step 1: PDFまたは画像をアップロードする

デジタルカタログ作成ツールを開き、素材をアップロードします。

対応フォーマット:

フォーマット最大サイズ備考
PDF30MB自動的にページごとの画像に変換
JPEG / PNG / WebP1ファイル30MB複数ファイルを一度にアップロード可能
  • ドラッグ&ドロップでアップロードできます
  • PDFの場合は自動的にページ単位に分割されます
  • 画像の場合はファイル名順に並びます(後から並び替え可能)

画像の解像度が高すぎてファイルサイズが大きい場合は、画像リサイズツールで事前にサイズを調整してからアップロードすると、表示パフォーマンスが向上します。

Step 2: プレビューで確認する

アップロードが完了すると、ページめくりアニメーション付きのプレビューが表示されます。

操作方法:

操作PCスマートフォン
ページめくり← → キーまたはクリック左右スワイプ
フルスクリーンF キーまたはボタンボタンタップ
サムネイル一覧パネル表示ボタンパネル表示ボタン
ページ移動スライダーで高速移動スライダーで高速移動

表示モードの切り替え:

  • 見開き表示: カタログやパンフレットなど、見開きデザインの資料に最適
  • 単ページ表示: 縦長の資料やスマートフォン閲覧時に適切

Step 3: ページを並び替える(必要に応じて)

画像でアップロードした場合、ページの順番を変更できます。サムネイルをドラッグして並び替えるか、後からページを追加することも可能です。

Step 4: HTMLファイルとして書き出す

「HTMLファイルとして保存」ボタンで、自己完結型のHTMLファイルを生成・ダウンロードできます。

このHTMLファイルの特徴:

  • 単一ファイル: ページ画像がBase64でHTMLに埋め込まれるため、追加ファイルは不要
  • オフライン動作: インターネット接続なしでも動作
  • そのまま配布: メール添付やファイル共有で直接送れる

Webサイトへの埋め込み方法

生成したHTMLファイルをWebサイトに埋め込むには、iframeタグを使います。

基本的な埋め込みコード

<iframe
  src="/catalog/my-catalog.html"
  width="100%"
  height="600"
  style="border: none;"
></iframe>

WordPressへの埋め込み

  1. HTMLファイルをサーバーにアップロード(メディアライブラリまたはFTP)
  2. 投稿・固定ページで「カスタムHTML」ブロックを追加
  3. 上記のiframeコードを貼り付け、srcパスを修正

Wix・Shopifyへの埋め込み

  1. HTMLファイルを外部ホスティング(サーバー等)にアップロード
  2. iframeウィジェットまたはカスタムHTMLブロックにコードを貼り付け

表紙画像の活用

ツールでは表紙画像(1ページ目)を単独でダウンロードできます。この画像は以下の用途に活用できます。

  • OGP画像: SNSでカタログページをシェアしたときのプレビュー画像に。OGP画像ジェネレーターでテキストを重ねてより魅力的にすることも可能
  • サムネイル: Webサイトのカタログ一覧ページでの表示に
  • SNS投稿用画像: カタログの告知投稿に添付

PDFの準備で気をつけること

デジタルカタログの品質はPDFの品質に直結します。

解像度

用途推奨解像度理由
Web閲覧のみ150dpiファイルサイズを抑えつつ十分な品質
印刷兼用300dpi高品質だがファイルサイズが大きくなる

ファイルサイズが30MBを超える場合は、PDF編集ソフトで解像度を下げるか、画像として書き出してから画像フォーマット変換ツールでWebP形式に変換すると軽量化できます。

ページサイズ

  • 横長(ランドスケープ): 見開き表示と相性が良い。パンフレットやカタログに適切
  • 縦長(ポートレート): 単ページ表示が見やすい。チラシやメニューに適切

フリーランスのポートフォリオ活用例

フリーランスのWebデザイナーやグラフィックデザイナーにとって、ポートフォリオの見せ方は受注率に直結します。

従来の方法と比較:

方法メリットデメリット
PDFリンク作成が簡単ダウンロード必要、離脱率が高い
画像ギャラリー手軽に設置ページ全体の流れが伝わらない
デジタルカタログ閲覧体験が良い、印象的変換作業が必要

制作実績をPDFにまとめ、ページめくり形式でポートフォリオサイトに埋め込むと、クライアントがダウンロードなしでスムーズに閲覧できます。名刺やチラシにQRコードを付けてポートフォリオへ誘導する場合にも、QRコードジェネレーターと組み合わせると効果的です。

関連ツールとの組み合わせ

目的ツール使い方
画像の事前リサイズ画像リサイズツール高解像度の画像を適切なサイズに調整
画像の軽量化画像フォーマット変換PNG→WebPで容量を削減
共有用OGP画像OGP画像ジェネレーターカタログの告知用画像を生成
電子書籍形式で出版電子書籍作成ツールEPUB形式が必要な場合に

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Zeronovaゼロノバ

Product Manager / AI-Native Builder

BtoB/BtoC双方で19年以上のPdM経験を持つ開発者。フリーランス・副業クリエイターが本業に集中できるツールを開発。