Screen Studio風のデモ動画をブラウザだけで無料作成する方法

Share:

デモ動画、有料アプリなしで作れます

プロダクトのデモ動画やSNS向けの画面収録動画にmacOSウィンドウの装飾(角丸・シャドウ・ヘッダー) をつけると、一気にプロフェッショナルな印象になります。

しかし、この手の装飾付き動画を作るには、これまでScreen StudioなどのmacOS専用の有料デスクトップアプリ(サブスクリプション制)が必要でした。

  • macOS限定で、WindowsやLinuxでは使えない
  • 月額・年額の課金が必要
  • インストールが必要で、社用PCでは導入しづらい

デモ動画作成ツールは、これらの制約をすべて解消します。ブラウザだけで動作し、OS不問・完全無料・インストール不要。画面収録から装飾、ズーム演出、テロップ追加、MP4エクスポートまで、すべてブラウザ内で完結します。

デモ動画作成ツールの使い方

デモ動画作成の全体フロー

デモ動画の作成は4つのステップで完了します。

Step 1: 素材の準備(画面収録 or 動画ファイル読み込み)
  ↓
Step 2: タイムラインで編集(カット・分割・速度調整)
  ↓
Step 3: 演出の追加(ズーム・テロップ・背景色)
  ↓
Step 4: エクスポート(MP4 or WebM、3段階の品質選択)

Step 1: 素材を準備する — 画面収録 or ファイル読み込み

方法A: ブラウザで画面を直接収録する

「画面を収録」ボタンをクリックすると、ブラウザの画面共有APIが起動します。デスクトップ全体、特定のウィンドウ、またはブラウザタブを選択して録画できます。

操作手順:

Step 1: 「画面を収録」ボタンをクリックする

Step 2: 共有対象(デスクトップ / ウィンドウ / タブ)を選択する

Step 3: 操作をデモして「停止」をクリックする

Tip: macOSの場合、「システム設定 > プライバシーとセキュリティ > 画面収録とシステムオーディオ」でブラウザの権限をONにする必要があります。Windowsでは特別な設定は不要です。

方法B: 既存の動画ファイルを読み込む

MP4またはWebM形式の動画ファイルをドラッグ&ドロップで読み込めます。別のツールで収録した動画や、既存の素材を加工したい場合に便利です。

Step 2: タイムラインで編集する — カット・分割・速度調整

素材を読み込むと、タイムラインが表示されます。ここで不要な部分のカットや再生速度の調整を行います。

クリップの分割

タイムライン上で再生ヘッドを分割したい位置に移動し、Sキーを押す(またはクリップ選択後に「分割」ボタンをクリック)と、クリップが2つに分かれます。

不要なクリップは選択して削除できます。

再生速度の調整

クリップごとに再生速度を設定できます。

速度用途
1x(等倍)通常の操作デモ
2xファイル読み込みなどの待ち時間をスキップ
5x長い作業工程の早送り

デモ動画では、操作のポイントは等倍、待ち時間や単調な作業は2x〜5xで早送りすると、テンポの良い動画になります。

キーボードショートカット

キー操作
Space再生 / 一時停止
Sクリップ分割
Ctrl+Z(Mac: ⌘Z)操作の取り消し(Undo)

Step 3: 演出を追加する — ズーム・テロップ・背景

macOSウィンドウ装飾

デフォルトでmacOS風のウィンドウフレーム(角丸・シャドウ・赤/黄/緑のドット)が適用されます。背景色はカラーピッカーで自由にカスタマイズ可能です。

ズーム演出の追加

重要な操作箇所を強調するために、ズーム演出を追加できます。

操作手順:

Step 1: ズームを追加したいクリップを選択する

Step 2: クリップ直下に表示される「ズームを追加」ボタンをクリックする

Step 3: プレビューキャンバスをクリックしてズーム中心位置を指定する

Step 4: 倍率(1.0x〜3.0x)を設定する

ズームは3フェーズ(ズームイン→保持→ズームアウト)で滑らかに動作し、各フェーズの秒数を個別に調整できます。ボタンのクリック操作や細かいUIの動きを見せたいときに効果的です。

アスペクト比の変更と配置

SNSのプラットフォームに合わせて、アスペクト比を変更できます。

プリセット用途
16:9YouTube、X(Twitter)
9:16YouTube Shorts、Instagram リール
1:1Instagram フィード
4:5Instagram フィード(縦長)

アスペクト比を変更すると、9点グリッドセレクター(3×3)が表示され、動画の配置を上下左右・中央・角に自由に設定できます。

たとえばShorts向け(9:16)で横長の画面収録を使う場合、動画を上寄せにして下にテロップスペースを確保する、といった使い方ができます。

テロップ(字幕)の追加

テロップは2種類あります。

種類表示範囲設定場所
グローバルテロップ動画全体出力設定パネル
クリップ別テロップ特定のクリップのみクリップ選択時の入力欄

クリップ別テロップが設定されている区間では、グローバルテロップは表示されません。位置(上部/下部)、サイズ、文字色、背景色、透過率をカスタマイズ可能です。

Step 4: エクスポートする — MP4 or WebM

編集が完了したら、動画をエクスポートします。

フォーマットの選択

フォーマットコーデック用途
MP4(推奨)H.264X(Twitter)、YouTube、SNS投稿全般
WebMVP9GitHub、ブログ埋め込み

X(Twitter)やSNS投稿にはMP4を推奨します。X はWebMの直接アップロードに対応していないため、MP4を選択してください。

品質の選択

品質ビットレートファイルサイズ目安(30秒)
軽量4 Mbps約15MB
中画質8 Mbps約30MB
高画質12 Mbps約45MB

SNS投稿用であれば「中画質」で十分です。エクスポート時に推定ファイルサイズが表示されるので、プラットフォームの上限に合わせて選択してください。

処理はすべてブラウザ内: 動画はサーバーにアップロードされません。Canvas API、MediaRecorder、FFmpeg WebAssemblyを使ってブラウザ内で処理されるため、機密性の高い画面収録も安心して使えます。

実践例: X投稿用のデモ動画を作る

X(Twitter)向けに30秒のデモ動画を作成する具体的なフローを紹介します。

Step 1: ブラウザで画面を収録する(1〜2分程度)

Step 2: タイムラインで不要な部分をカット。操作のポイントは等倍、待ち時間は2xに設定

Step 3: 重要な操作箇所にズーム演出(2.0x)を追加

Step 4: 下部にテロップで操作説明を追加

Step 5: アスペクト比16:9、MP4形式、中画質でエクスポート

Step 6: Xにアップロードして投稿

完成した動画にはmacOS風の装飾が自動適用されるため、プロフェッショナルな印象のデモ動画が数分で完成します。

Screen Studioなど有料デスクトップアプリとの違い

項目有料デスクトップアプリデモ動画作成ツール
OSmacOS限定OS不問(Windows/Linux/Chromebook対応)
料金月額/年額サブスクリプション完全無料
インストール必要不要(ブラウザだけで動作)
装飾macOSウィンドウ風macOSウィンドウ風(同等)
ズーム対応3フェーズズーム(ズームイン→保持→ズームアウト)
テロップ対応(有料プランのみの場合あり)対応(グローバル + クリップ別)
アスペクト比限定的4プリセット + 9点グリッド配置
エクスポートMP4MP4 + WebM(3段階品質)
プライバシーローカル処理ブラウザ内処理(サーバーアップロードなし)

30秒〜2分程度のSNS投稿向けデモ動画であれば、Screen Studioなどの有料アプリと遜色のない仕上がりになります。

まとめ

デモ動画作成ツールを使えば、macOS風装飾付きのプロフェッショナルなデモ動画をブラウザだけで無料作成できます。

  1. 素材準備: 画面収録 or MP4/WebMファイル読み込み
  2. 編集: タイムラインでカット・分割・速度調整
  3. 演出: ズーム(3フェーズ)・テロップ・背景色・アスペクト比変更
  4. エクスポート: MP4(SNS向け)or WebM(ブログ向け)、3段階品質

動画のフォーマット変換やリサイズが必要な場合は動画フォーマット変換ツールも合わせて活用してください。

あわせて読みたい

Zeronova avatar

Zeronovaゼロノバ

Product Manager / AI-Native Builder

BtoB/BtoC双方で19年以上のPdM経験を持つ開発者。フリーランス・副業クリエイターが本業に集中できるツールを開発。